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NO.222 「1対10の日米女子ゴルフツアーの実力比を縮める秘策とは?そのⅢ」

10月1日
読了時間: 10分

更新日:4 日前

「難コースになればなるほど歴然となる日米女子ゴルフツアーの実力差」〜「では酔さん!その差はどうやって縮めるの?」〜「それはね・・・・そのⅢ」 「日本女子プロゴルフ選手権2026」観戦記の続き

 

2026/10/1 22:12 wrote




 さて、最終章を飾るにあたり、最近ネットに上がった、今回のテーマに関連する興味深い記事があったので、以下に引用します。

 

 記事タイトルは「山下美夢有が日本女子プロ制覇 国内ツアーのレベルは「上がっている」です。(2026年9月14日(月)午後3:23)

 

<途中省略>

 

―日本ツアー全体のレベルが上がったと思うか?


 (山下選手)「上がっていると思います。若手がたくさんいて、海外でたくさんの選手が活躍しているので(若手は)刺激をもらうと思います。こういう難しいセッティングは本当にやっていて楽しいです。こういうセッティングがもっと増えたらゴルフがもっと楽しくなると思います。」


 タイトルがタイトルだけに、記事を読めば、「山下」選手が、最近の日本女子プロゴルファーのレベルアップは、まるでJLPGAの手柄であるかのように発言した、と解釈する人が多いかもしれませんが、よく読めば決してそうは言っていません。

 

 「山下」選手は、日本女子プロゴルファーのレベルがあがっているのは「若手がたくさんいて、海外で活躍する選手から刺激をもらっている」からであり、「(今回のような)難しいセッティングは(私にとっては)とても楽しい」と語っているにすぎない。

 

 また「山下」選手が言うところの「難しいセッティング」とは、「難しいピンポジ」のことではなく、コース全体のことで、つまるところ「山下」選手は、「JLPGAが、深いラフや空中ハザードなどの多い難コースでの開催をもっと増やせば、“JLPGAツアー”はもっともっと楽しくなる(のになぁ)」と言っているだけなのです。

 

 そのことは、これまでのブログで何回も紹介した、「山下」選手の発言「ほんまに(LPGAは)コース全部が難しい。セッティング、ティイングエリアから全然違うんですよ。日本ってだいたい似てるじゃないですか? もちろん日本が悪いとか言ってるんじゃないですよ。でも、普通に(ティイングエリアから)ドーンとしてて、グリーンも大きくて、ピンサイドに外しても寄せられる、ミスしてもカバーできる」「向こうってミスしたら終わりなんです。そこに外したら、絶対にダボ、ボギーがすぐに来るとか、割り切らなあかん。だから、やっててほんと楽しいんです。」を想起してもらえれば簡単にご理解いただけると思います。

 

 さて、ここまでいろいろ紆余曲折ありましたが、ようやく本題の「日米女子ゴルフツアー格差是正のための秘策」に辿りつきました。(やれやれ)

 

 しかし、実は当ブログではすでに、その秘策は公開済みなのです。しかも何度も!

 

 「ええっ!」と言わないでくださいね。酔狂亭はこれまでもおりに触れ、「JLPGAをもっと盛り上げ、世界レベルに引き上げるための方策」について何度もブログをアップしてきましたよ。

 

 その、何度もアップしてきた「秘策プロジェクト」の中から、最新かつ今回のテーマ「日米女子プロゴルの格差是正策」に最適なブログが(しかも二篇)あるのですが、内容が重なる部分が多いので、その二篇を再編集し、ハイブリッドブログにして再録することといたしましょう。 

 

 その二篇とは、一年ほど前、奇しくも今大会と同じく「日本女子プロ選手権2025」を、「金澤志奈」選手がツアー初優勝をメジャー制覇でかざった時のブログ「今宵は“志奈祭り”の最終夜」〜合わせて「JLPGAツアー改革への道標を示そう!」(NO.154)と、昨年のツアー最終戦「リコーカップ」に関するブログ「リコーカップ2025はなぜ面白かったのか?」併せて「JLPGAツアーを感動的なトーナメントにする方法 解答編そのⅡ」(NO.167)です。

 

 では早速、NO.154とNO.167のハイブリッド編の再録と参りましょう!




 「なぜ今年のリコーカップは面白かったのか?」と言えば、四日間とも、上位十位以内にLPGAツアーメンバーの日本人選手が三名以上いて、さながら日本人同士による日米ツアー対決の様相を呈していたから。

 

 しかし、それなら「TOTOジャパンクラシック2025」だって同じはずですが、こちらは短縮競技だったこともあり、すこしも盛り上がりませんでした。

 

 ではその違いを引き出したのは何だったのか?

 

 短縮競技と完遂競技の違いだったのか?

 

 い〜〜〜え、違います!それは「ラフ」の違いです!

 

 今大会は、現在六名いる「JLPGAツアー」のコースセッターのうち、もっとも辛口のセッティングを施す「中野晶」さんの担当でした。

 

 本来なら「国内最高峰」のトーナメントになるはずの「日本女子オープン」が、その甘いコースセッティングのせいで、凡庸な大会になってしまった(もちろん温暖化現象と雨量により本来目指していたセッティングにならなかったことを含む)ことへの猛省と、JLPGAコースセッターの名誉挽回の意地もあったのか、まことにシビアなセッティングとコースコンディションとなって、大いに選手たちを苦しめました。

 

 しかし選手たちが大いに苦しんだからこそ、このツアー最終戦「リコーカップ2025」が、本来ならそうであるべき「日本女子オープン2025」を超えて、本年度「最高峰」のトーナメントになったのです。

 

 もともとフェアウェイが狭く、高麗芝の砲台グリーンで難度の高い「宮崎カントリークラブ」で、まずはきっちりファーストカットを「3.5センチ」、そしてラフは「10センチ」の深さに仕上げ、グリーン周りのラフもボーボー状態。



 これでは、通常なら少々ラフに行こうが果敢にピンを攻め、結果グリーンを外しても、浅いラフから寄せられる、いつもの易しいJLPGAのコースに慣れ親しんでいるJLPGAツアー選手(特に若手)はつぎつぎにスコアを落として脱落していきました。

 

 それに引き換え、さすがにタフなコースで戦い慣れているLPGAツアーの日本人選手は、耐えるところは耐え、数少ないチャンスは攻めるという、慎重なゴルフを展開していました。

 

 またJLPGA選手の中でも「申ジエ」「金澤志奈」「鈴木愛」選手など、飛距離はそれほど出ないが丁寧なコースマネジメントをするベテラン勢が上位にきたように、難しいコースでラフをしっかり伸ばせば、「心・技・体」すべてが整った選手が勝つ!というメジャーにふさわしい戦場となることを証明してくれました。

 

 本大会の「鈴木愛」選手の勝因については、その尋常ならざる「負けず嫌い」にあったことは、前回のブログに詳しいところ(もちろん独断)ですが、技術的なことで言えば、やはり最終日の15番!

 

 大きくセカンドを外した後の深いラフからの絶妙の同選手のアプローチであり、「岩井千怜」選手の敗因はプレーオフ二ホール目、“もぐらの穴”救済を受けた後のアプローチミスでした。

 

 でも、この深いラフからのアプローチ力の相違が、最終日の激闘プレーオフの結果を招来したのです!

 

 そうです!やっと、この三ヶ月来の宿題「JLPGAを感動的なトーナメントにする改革法〜解答編」に辿り着きました。やれやれ!

 

 ま、その解答は実に簡単なことで、「JLPGAさん、もうちょっ、ラフのばせよ!」(キムタクふうに発音してください!)でした。

 

 しかし、これ実は、9月29日のブログ「今宵は“志奈祭り”の最終夜」〜併せて「JLPGAツアー改革への道標を示そう!」NO.154)の中で、すでに「正解」として提案していたのです!

 

 そこには、こう書いてあります。


 「・・・・・・重要なことは、「今回のお題は、日米女子ゴルフの相違の最大のものは、コース自体にある」という事と「日本はコースが難しくはないので、セッティングで難度を上げているが、アメリカはコース自体が難しい、という事。しからば、一体これから先のJLPGAは、どうあるべきなのでしょうか?」です。

 

 しかし、いくらLPGAツアー仕様に近づけようにも、簡単に距離を長くできるわけでもないし、池をつくれ!バンカーを増やせ!空中ハザードを設けよ!ラフを伸ばせ!などのコース改造を迫ってもお金がかかり、それはやがてプレイフィーにオンされるでしょうから徒にクラブメンバーさんの不興をかうことにもなりかねません。

 

 ではどうすればいいのでしょう?」

 

 しかし「ラフを伸ばせ!」・・・これは「有り」でした!なぜなら、ラフを伸ばすことはそれほどまでの費用増にはならないからです。」

 

 続けてこうも書いています。

 

 「ところで当ブログにおいて、酔狂亭がスタッツを活用していることはみなさまよくご承知のことでしょう。

 

 しかし、数多いスタッツの中で意外に軽視しているデータがあります。

 

 それは「フェアウェイキープ率」(以下「FWK率」)です。一見非常に重要なスタッツに思えるこのスタッツを酔狂亭はまったく無視しています。

 

 なぜか?と言えば、JLPGAツアーにおいては「FWK率」が悪くても優勝成績にはさほど影響しないからです。

 

 つまり、JLPGAツアーにおいては、多少曲がろうとも距離が出る方がスコアはアップする・・・方向性より飛距離のアドバンテージが優先する!なぜなら「JLPGAのラフは短いから」!

 

 これがまさに「山下」選手言うところの「日本ってだいたい似てるじゃないですか?でも、普通に(ティイングエリアから)ドーンとしてて、グリーンも大きく、ピンサイドに外しても寄せられるし、ミスしてもカバーできる」発言につながります。

 

 要するに、JLPGAではボールがラフに行っても大きなミスにならないから、どの選手も、それほどFWK率に拘らない。でもLPGAはそこ(ラフの深さ)が違うので、「山下」選手は「向こうってミスしたら終わりなんです。そこ(ラフ)に外したら、絶対にダボ、ボギーがすぐに来るとか、割り切らなあかん。」と語ったのです。

 

 要は「ラフの深さ」の問題・・・。


 LPGAのそれはグリーン回りのみならず、フェアウェイのラフも相当に深い!かつフェアウェイが狭い!だからラフに入れたら必ず「0.5」から「1」のペナルティが来る!

 

 以前、なにかのゴルフトーナメントの解説をしていた戸張捷さんが、「セミラフに行ったら「0.5」打、ラフに行ったら「1」打のペナルティがくるべきです」と話していて、その発言内容に同意したことがありましたが、さすがアメリカツアーに詳しい戸張さんらしい知見だと思いました。

 

 ところで、今回のリコーカップの中継中、「今年のLPGAでこれだけ日本人選手が活躍できた理由はなんだと思いますか?」との問いに、「岩井千怜」選手が「JLPGAの難しいセッティングで鍛えられたこと」と答えていましたから、酔狂亭の持説(セッティングを厳しくしてきたからその成果が出ている、というのは出鱈目説)は否定されてしまいました。

 

 しかし本当にそうでしょうか?

 

 もう一度だけ「山下」選手のコメントを繰り返します。

 

 「(LPGAは)ほんまにコース全部が難しい。セッティング、ティイングエリアからして全然違うんですよ。日本ってだいたい似てるじゃないですか? もちろん日本が悪いとか言ってるんじゃないですよ。でも、普通に(ティイングエリアから)ドーンとしてて、グリーンも大きくて、ピンサイドに外しても寄せられる、ミスしてもカバーできる」

 

 「向こうってミスしたら終わりなんです。そこに外したら、絶対にダボ、ボギーがすぐに来るとか、割り切らなあかん。だから、やっててほんま楽しいんです。いかにバーディをとるか、どうやってパーにするか・・・」

 

 この「山下美夢有」選手のコメントと、「岩井千怜」選手の発言に着目すれば、おのずと解答は出ます。

 

 せっかくJLPGAが頑張ってコースセッティングを厳しくすることにより、日本人選手が鍛えられてきた(by 「岩井千怜」選手)のであれば、そこはそのまま継続し、あとは全試合ともファーストカットとラフを伸ばせば、さらにJLPGAツアーのレベルが上がり、ひょっとすれば、LPGAツアーのレベルを超える可能性すらあるということです。

 

 なんとも簡単なことですし、しかも、先にも言いましたが、そのことにそれほどの費用がかかるとは思えません。

 

 問題は「バーディ合戦を良し!」とするスポンサーへの説得と、会員や一般プレーヤーからの「難しすぎる!」という不満への対処でしょうか?

 

 ⬇️、会員や一般アマチュアプレーヤーに向けて、ラフを伸ばしていることをお詫びする「宮崎カントリー」のインスタグラムをご覧ください。

 

 なかなか気が利いたコメントですよ!トーナメント開催コースはみならうべし!



 もちろん、これでもLPGAのさまざまな芝質を経験することはできません。

 

 だからといって、日本中のゴルフ場をいろいろな芝質に張り替えよ!なんてまったくナンセンス。

 

 ゴルフ場はプロゴルファーのためには存在しておらず、99.99%はアマチュアのゴルフ愛好家のために存在しているので、難しくしつらえ直す必要なんてありません!

 

 また、アメリカは50の異なる国でできている、東西4000キロ、南北2500キロ、日本の26倍の面積を誇る合衆国ですから、その植物相だって東西南北で大きく異なります。

                                                                     

 アメリカのプロゴルファーだって、アマチュア時代は、生まれ育った国(州)のゴルフ場で技を磨いているのが普通ですから、さまざまな芝質を経験するのは、プロになってからです。

 

 その意味では、日本の芝質(高麗かベント)だけ経験して渡米するのと大差ありません。

 

 ということで、もう一度繰り返します!

 

 「JLPGAを感動的なツアーにするための解答編」(イコール「日米女子ゴルフ格差の解消方法」)は・・・

 

 「JLPGAさん!もうちょっ、ラフ伸ばせよ!」 (キムタク風にご唱和ください!)でした。

 

 完


 
 
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