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NO.220 「せやねん!スランプは見守るのが鉄則やねん! by 宮里藍さん そのⅡ 」

9月29日
読了時間: 6分

更新日:4 日前

「桑木選手の“ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン”優勝もさることながら、同週開催のLPGAツアー“ウォールマートNWアーカンソー選手権”で、みごと長期スランプを脱し、完全優勝を飾った「ユナパン」、そして同じく長期スランプを乗り越えステップアップツアーで優勝を飾った「吉本ひかる」選手を言祝ごうではないか!」 そのⅡ


2026/9/29 19:55 wrote


 では早速、前回ブログを引き継いでの再(抄)録です。

 

 このブログは、黄金世代の一人「新垣比菜」選手が、六年にわたるスランプを脱し、ついに二勝目を飾ったことを言祝いだブログでしたが、その「スランプ話」の流れから、いつしか「スランプを見守る我々の姿勢」に言及してしまったブログです。

 

 ですから、「新垣」選手に関する部分は割愛しますが、全文を読みたい方は、⬇︎からどうぞ!



『ドクター・スランプ アラカキちゃん』

 

「女子ゴルフの醍醐味はスランプに陥った選手の復活劇を見ることにあり!」〜「ヨネックスレディスオープン」と「全米女子オープン」観戦記 

 

2024/6/4 19:55 wrote

 

<前半部分は大幅に省略>

 

 ・・・・・よく「ゴルフのよさは?」と聞かれると「年代に関わらず、また年齢を重ねても楽しめること」という模範解答が返ってきます。

 

 それはアマチュアプレーヤー向けの模範解答のように思えますが、実はプロゴルフの世界でも言えます。

 

 しかし、もしこれが大リーグなら、さしもの「大谷」選手といえども六年間もスランプが続いていたら、さすがに引退を余儀なくされるでしょうし、ましてやそれが12年にも及べばもはや球界に居場所はありません。

 

 ところがプロゴルフ界においては、それがあり得るのです。

 

 「竹田」選手や「岩井姉妹」のように、華も勢いも力もある若い選手たちが優勝を争うシーンも見応えがありますが、むしろ一昨年の「金田久美子」選手や「藤田さいき」選手の約12年ぶりの優勝がそうであるように、長きにわたって不振を極めた選手がときおり巻き起こす「復活」優勝を見られることの方が「プロゴルフ」観戦の醍醐味のように感じます。

 

 すくなくとも酔狂亭はそうです。

 

 そして話は、全米女子オープンで単独二位と見事に復活を遂げた「渋野日向子」選手に移ります。

 

 もはや多くの女子ゴルフファンの皆様はとっくにお忘れでしょうが、実は日本女子ゴルフツアーの歴史を塗り替えた、あの「宮里藍」選手には、長〜いスランプの期間がありました。

 

 「宮里」選手は、高校三年生の時に出場した「ミヤギテレビ杯ダンロップトーナメント」で優勝、史上初の高校生プロゴルファーになると、翌年は年間五勝をあげて賞金ランク二位!

 

 そして2005年第一回ワールドカップ女子ゴルフ(@南アフリカ)では「北田瑠衣」選手とペアを組んで優勝するなど、藍ちゃん大旋風を巻き起こしたのち、2006年勇躍アメリカ女子ツアーに参戦します(2005年の米ツアー参加資格戦では二位に12打差をつけるダントツ一位で通過しています)。



 しかし、外国人選手との圧倒的飛距離の差に苦しみ初年度は未勝利。

 

 それどころか、翌2007年秋頃から深刻なドライバーイップスに襲われ、ここから四年にわたるスランプに陥るのです。

 

 この頃の「宮里」選手のスランプとその克服過程については、「武川玲子」氏の素晴らしいテキストがあります(↓)ので、そこから「宮里」選手のスランプ克服年表とその時々の彼女の発言の一部を引用してみます。

 

 2006年 「宮里藍選手 LPGA本格参戦

 2007年 シーズン途中からドライバーイップスで試合途中で棄権することも。このとき「人生初のスランプに陥った」と発言。同時に「かっこいい自分を見てもらいたいわけじゃない。“それでもプレーしたいんです”っていうのを見てほしかった」とも発言。

 

 2008年〜2009年序盤までずーっと不振 そのときの発言が「これを乗り越えたら、もっとすごい“自分”というのが先にいるかもしれない」

 

 2009年 しかしついにドライバーショットの不振を乗り越え「エビアンマスターズ」で涙のアメリカツアー初優勝をあげる。「これまで、ずっと走り続けてきた。スランプに陥って、プライドとか、見栄とかはなくなったけれども、“プロとしてのプライド”は失うことはなかった」

 

 そして2010年、「ショップライト・クラシック」でシーズン四勝目を挙げ、世界ランキング一位の座に就いたときのコメントが「私のような小さい子でも、世界ナンバーワンになれるんだ、そう身近に感じてくれればうれしい」

 

 そして引退発表会見では「このときがキャリアベストの瞬間だった」と振り返っています。


 「メジャーって、すごく不思議なもの。勝つタイミングとか、順番がある。だから、自分の順番が回ってくるまで、地道にがんばっていくしかない」・・・・これは世界ナンバーワンになったものの、なかなかメジャー大会を勝てずにいた彼女の重い言葉。

 

 2014年 賞金ランク86位でシード権喪失 「はたから見ればスランプと思うけど、人生と同じでいいことばかりではない。やっているのは自分自身。どう捉えるかは自分自身でいかようにでもなると言えるのかな。」

 

 そして2017年、ついにメジャータイトルを手にすることなく引退を表明します。

 

 また2013年12月、兄の「優作」がプロ入り11年目にしてツアー初優勝。そのときの感想を聞かれて「11年ですよ。(自分だったら)11年、結果も出ずに、周りにいろいろと言われる中で、腐らずにやってこられるかな、と思う。だから、自分がスランプになった四年、その四年間は勝てなかったけど、大したことないなって。神様はちゃんと見ていてくれる」と答えています。

 

 ここまで彼女の発言を書き写してきたら、なんだか現役時代の彼女の苦しさが胸に迫ってきて涙が止まらなくなりました。でもきっと「渋野」選手も「宮里」選手と同じように考えて行動してきたのではないでしょうか?

 

 「宮里」選手の四年間に比べれば、「渋野」選手のスランプは「たったの」二年間ですから屁でもありません!

 

 いや「宮里藍」選手が言うように「宮里優作」選手の十一年に比べれば渋野のこの二年の不振は、単に「このところの調子が悪い普通の“短”期間」でしかありません。

 

 しかしこの間ネット上では、苦悩する「渋野」選手がスランプから脱出するのを待ちきれず「渋野」選手に対する誹謗中傷の書き込みが溢れていました。

 

 きっとこの状況を悲しい目で見つめていたのが「宮里藍」選手だったのでしょう。

 

 今年の3月10日に神奈川で行われた「宮里三兄弟によるトークショー」で「渋野」選手について以下のコメントを残しています。


 「・・・・現役時代はスランプも経験。それだけに、米ツアーを主戦場にしながら昨季から苦闘が続く渋野日向子については「見守る」姿勢を示した。」


 「本人なりに試行錯誤、トライ&エラーを繰り返している途中だと思うので、そういう時は見守ることが鉄則です。一番頑張っているのは本人ですから。それは誰よりもわかっているつもりですし、その行く末を見守りたいと思っています」



 「スランプは見守ることが鉄則!」そして見守った先の復活劇だからこそ、見る側の喜びも感動もひとしお!「これぞ女子ゴルフ観戦の楽しみの中でも一番の醍醐味」と断言する所以です。


 
 
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